Phase-0 Prologue

 世界は混乱で満ちていた。

 ブレイク・ザ・ワールド。
 世界は砕かれた。

 プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルによる「ロゴス告発」。
 世界は混乱に満ちた。

 地球連合軍の開発したGFAS-X1 デストロイによる「ベルリンの惨劇」。
 人々は恐怖し、奮え、その命を失っていった。

 そして、事の舞台は南アメリカ、ラケールと言う小さな町。
 一人の男と、盲目の少女が出会ったことから、それは始まった。



「俺はルー、ルーウィン・リヴェル。君の名前は?」

「フィエナです、フィエナ・アルフィースです」



 コーディネイターのルーウィン。
 光の無い世界で生きてきた盲目のナチュラル、フィエナ。

 その二人の出会いが全てが始まり。

 全てが終わりを告げる。

 PROJECT DESTROY。
 
 やがて、ラケールは焦土と化すだろう……。


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