第四十九話  駆け抜ける赤と青

 7月26日、日曜日。

 今日の部活は自由練習。

 ここぞとばかりに真は休みを取った。

 ひなたは練習に出て、他の皆も好きなように日曜日を満喫している。

 沙耶と杏里は部屋で夏休みの宿題。

 和日は友達と買い物。

 亜貴は裏でプラモの塗装と、実に自由に過ごしている。

 その中で真は一人で部屋でごろごろとしていた。

 別に夏休みの宿題をするでもなく。

 特別本を読むわけでもなく。

 風華も選択に掃除と慌しく動いている。

 この寮で今一番暇なのは自分のみ、と言うことになる。

 ただ、ボケッと惰眠でも貪ろうとしたが、ドアの隙間からレンが入ってきた。

 ニャーとそれだけ無くと、真の腹の辺りに上って、体を丸めた。

「うぅ……重くて寝れないじゃないか」
 
 仕方なしにレンを降ろして頭のほうに持ってくる。

 ふわふわとしていて妙に気持ちが良い。

「あ、眠くなってきた……。よしよし、良いぞこの調子で……」

「しんちゃー」

 扉が勢いよく開いた。

 ニコニコと微笑みながら風華がそこに立っていた。

 あまりにも突然すぎる来訪に、真の挙動が止まってしまった。

「な、うわっ!」

「ふにゃー」

 レンも真と同じようなリアクションを取っている。

 元々拾ったのは風華なのに、妙なまでに真に懐いてしまっている。

 最初は部屋の前にペットボトルを置くなどしてまで敬遠していたのに。

「……どうしたの? レンちゃん抱きかかえて」

「急に扉が開いたから驚いたんだよ! ノックくらいしてよ」

「あはは、ごめんねー」

 全く悪びれない様子の風華。

 一度扉がしまった。

 次にノックの音。

 そして扉が開く。

「これでいい?」

「……もう何も言うまい」

 風華が勝手に座布団を敷いた。

 その上に正座をする。

 何か改まっているようだ。

「何?」

「ねぇ、暇ー」

「……は?」

 改まって何を言うかと思えば、いつもの「暇ー」である。

 確かに真も暇、出来るならば風華と一緒にいたいが。

 かと言って何をするでもない。

 ただ暇暇と言うだけで時間が過ぎていく。

「ひーまー。ひぃーまぁー!」

「知らんがな……。俺だって暇なの知ってるくせに……。なーレンー」

「ふみ」

 中途半端なくしゃみをした。

 グダグダとしていても仕方がない。

 一階に降りようと立ち上がる。

 ―――――――体が重い。

 暑さに体がやられたのか、いや違う。

 もっと、精神的なもの。

「……あの、もしかして幽霊さん全体重かけてません?」

「体重なんてありませんよ。死んでますもの」

「……」

 笑うに笑えない。

 こういうブラックジョークを言うのが好きなのだろうか。

 風華と幽霊さん、レンと真という些か妙な組み合わせで一階に降りた。

 リビングでは涼子が横になって、煎餅を手にテレビを見ている。

 その姿に軽く眩暈がした。

 何と言う中年女性の姿だろう。

「あらなーにー? 何か用かしらん」

「いや、軽く眩暈がして……」

「暑さにやられたの?」

 煎餅をかじりながら涼子が言う。

 細かいカスが床に落ちていく。

 絶対に気付きはしないだろう。

 それより先ほど掃除したばかりなのにと言わんばかりに風華が膨れている。

 それを見て幽霊さんはおどおどしているが、真は気づかない。

「やることがない? そりゃ私は知らないわよ」

「ですよねー」

 さて、手詰まりだ。

 沙耶の部屋に行ってまで探すほどでもない。

 むしろ勉強の邪魔扱いされそうだ。

 和日もいない。

 ひなたもいない。

「うーん……本格的に暇になったなぁ」

「お、良い所にいた」

 亜貴が玄関から中に入ってきた。

 その手には赤と灰色のスプレー。

「何スか、亜貴先輩」

「ちょうど良いや。ちょっとスプレー買ってきて。金は渡すからさ」

「……パシリ?」

「暇、なんだろ?」

 ポケットから財布を取り出して1000円札を一枚渡す。

 買ってきて欲しいスプレーは二本

 スプレー缶一つ500円。

 消費税が足りない。

「あ、いや、お前も前行った模型店は消費税無いから」

 何と言う親切な店だろう。

 以前、涼子と亜貴と真とひなたで立ち寄った模型店のこと。

 そこで涼子と別の高校に通う女の子とガンプラの勝負になったことがあった。

 それ以来、その模型店には立ち寄っていない。

 真にはほとんど用が無い店ゆえに、立ち寄ることも無かったが。

 暇つぶしの使いにはちょうど良い。

 1000円札を財布に入れて玄関で靴を履く。

「おねーちゃんも行くー!」

 風華も靴を履いた。

 レンは留守番のため、寮においていく。

 幽霊さんは亜貴に乗り移ってもらう。

 相変わらずこの瞬間的な痛みになれない。

 だが先ほどまでの体のだるさが無くなっている。

 やはり体力を吸われているのは本当らしい。

「それじゃあ行ってきます」

「良いか、買うのはイタリアンレッドとヘイズグレイだからな! 間違えるなよ!」

 そんな亜貴の声を後ろに、真と風華は模型店に向かう。

***

 模型店は駅前商店街の一角に立っている。

 少し前まで古い建物だった。

 所狭しと並べられた模型や道具で店は溢れかえっていたとか。

 ただ、駅前再開発の折に店は移転し、市から新しい店舗が渡された。

 以前よりも格段に広い店内。

 前の模型店のほうが良かったという人もいたが、移転してから2年。

 もはやそういう人は少なくなっていた。

 店の中に入り、スプレー置き場に向かう。

 タミヤやMr.ホビーカラーなどが棚にぎっしりと並んでいる。

「イタリアンレッドと……ヘイズ何ちゃらって……」

「これじゃないかなぁ」

 風華が手に取っていたのはまさにヘイズグレイ。

 イタリアンレッドとヘイズグレイをレジに持っていくところで、外から何かが聞こえてきた。

 高い駆動音と、何かが高速で走る音。

「……何の音?」

「ああ、ミニ四駆だよ。最近じゃ下火になっていたけど、こうして昔からのファンの子とかが走らせてるのさ」

 最近ではミニ四駆Proなど色々と出ているが、それでも1990年代中盤から終盤の全盛期に比べると下火になっている。

 1000円札を渡して、コースを見に行く。

 昔からちょっとだけ気にはなっていた。

 しかし資金が無い、コースが無い、何より模型店が遠いと言うことで敬遠していた。

 そのコースで走らせていたのは一人の少年だった。

 あちこちに向かって跳ねている髪。

 じっとコースを走るマシンを見るその眼差しは真剣そのもの。

「あー……確か別のクラスの、何つったっけなぁ……」

「ん? 何だよ」

「いや、別に……」

 その少年が真に気付いた。

 店から風華が出てきて首をかしげている。

「……お前どこかで見たことあるな」

「奇遇だな。実は俺もだ」

「ちょうどいいや。お前、ミニ四駆持ってないか?」

 首を横に振る。

「ちぇっ、つまんないの」

「……詰まる詰まらないの問題なの?」

「さぁ?」

「なぁ、ミニ四駆やらないか?」

「いや、そうは言ってもなぁ……」

 夏休みなので時間はあるが、他人にやらないかといわれてやるという気持ちにはならない。

 興味はあるが、やろうとはあまり考えたこともなかった。

 少年がボックスにマシンを片付けて、指を指す。

「ま、良いや。三日後な」

「ん?」

「三日後の午後1時、ここで勝負だからな!」

 それだけ言うと自転車にまたがって店から消えた。

 一方的に勝負を仕掛けられた真。

 口が開いたまま呆然としていた。

「で、どうするのよー」

「う、断ったら怖い目にあいそうだし……」

 今の真のポケットには財布が入っている。

 その中には1万円札が一枚。

 別に断る理由はない。

 真は店内に戻った。

***

 店内のミニ四駆ブースには様々なマシンやパーツが置かれている。

「お、買い忘れかい?」

「いや、さっきそこのコースで勝負を挑まれて……。持ってないから一から買うことに」

「あー、そうか。君、初心者?」

「雑誌で昔見ていたんですが、今じゃほとんど覚えてないっす」

 店員がレジから出てくる。

 気前の良い店員らしく、丁寧に説明を始めた。

 まずはマシンの選択だ。

 自分がどういうマシンで走らせたいかによって違ってくる。

 この店で人気なのはビートマグナムというマシンらしい。

 通常のミニ四区よりも系の大きいタイヤを標準装備しているトップスピード重視系のマシン。

 言われるがまま、ビートマグナムを手に取る。

 次にマシンの心臓部のモーターである。

 公式レースでは使用できるモーターが限られているが、そうでないレースでは特にこだわることもない。

 値段が高ければ性能が高いが、その分扱いが難しい。

 きちんとセットアップをしないと、最大性能を引き出すことが出来ないとか。

 スピード重視か、トルク重視。

 はたまた平均か。

 真が手に取ったのはウルトラダッシュモーター。

 上位ダッシュ系モーターでは比較的スピード重視のモーターである。

 その分だけ電池の上毛も激しいが。

 そして駆動系をつかさどるギヤの選択。

 ギヤ比の数値が小さければ小さいほどスピードが出る。

 そして大きければ大きいほど馬力が出る。

 先ほど選択したビートマグナムはトップスピード重視のマシン。

 ならば、そのトップスピードを更に引き上げよう都心は考えた。

「超速ギヤーね……。本当にスピード重視にするんだなぁ」

 それだとカーブでコースアウトは確実。

 店員が手に取ったのは「FRP強化マウントプレート」。

 シャーシの強度を高めるのに最適なパーツである。

 それに「大径アルミベアリングローラー」に「17mmアルミベアリングローラー」。

 更には安定性を高めるスタビライザーポール。

 加えて「アルミリアーマルチステー」。

 かなり多くのパーツを買うことになる。

 あとはマシンの基本性能を底上げするパーツ。
 
 ゴールドターミナルとボールベアリングを購入。

「工具とか持ってるのかい?」

「いや、ないです」

 亜貴に言えば貸してくれそうだが、やはり自分で造るには自分の工具でなければ。

 ニッパーとヤスリ、ペンチとレーサーズボックスも同時購入。

 いよいよもって量が多くなってきた。

 それらを全てレジに運んで支払う。

 福沢諭吉が、野口英世になってしまった。

***

 寮に戻って、風華が亜貴にスプレーを渡した。

 量に戻るなり真は自分の部屋に入っていった。

 結局彼はやる気になったようだ。

「何だ、塚原の荷物は……」

「ああ、ミニ四駆だって。やることにしたみたい」

「へぇ……ま、夏休みだからなぁ」

 部屋にこもった真は説明書を見ながらマシンを組み立てていく。

 模型などはほとんど作ったことがない真のその手つきは、不慣れなものだった。

 切り取ったマシンのパーツには「バリ」と呼ばれる切り取り時のとげが残っている。

 それをヤスリでひたすらに削っていく。

 まだ三日ある。

 今日はマシンを組み立てるだけにしよう。

 そう考えていたが。

 気がつけばマシン作りに没頭していた。

「うーん、これは確かに一時期ブームになったのも分かるなぁ……。すげぇ、楽しい」

「しんちゃーん。おやつ食べよー」

「あー、後で」

「ぶーぶー」

 部屋に入ってきた風華の誘いを「後で」の一言で返した。

 文句をたれる風華だが、どうしても真を頷かせたいらしい。

「ねーねー、しんちゃーん」

「あとでって」

「ぎゅうぎゅうー」

「何さ、ちょ、邪魔やて」

「ねーってばぁー。ぎゅー」

 いい加減しつこくなってきた。

 もちろん真のイライラもピークに届こうとしている。

「あのー、塚原さん?」

「うるさいって言ってるでしょッ……アッーと!」

 そこにひなたがいた。

「しんちゃん? どしたの?」

 無言で風華を叩く。

「いたい、いたい、いたいよぉー」

***

 おやつを食べたあとも、夕飯を食べたあとも真はマシン作りに没頭していた。

 とりあえずビートマグナム本体は完成した。

 完成したは良いが、この後何をしたら良いのだろうか。

 慣らしをしようにももう夜。

 かと言ってパーツを組むほどの気力もない。

 その時だ。

 ふわりとビートマグナムが浮かんだ。

「ぎゃぁっ!」

「あ、すいません」

 幽霊さんだった。

 物に触れないので、念力のようなものでビートマグナムを浮かしているようだ。

「ちょ……何時の間に」

「幽霊ですから。それにしても凄いですねー、これ。どうやって投げるんですか?」

「投げ……投げないですって」

 宙に浮いたビートマグナムを奪い返す。

 明日部活が終わった後、慣らしをしてパーツを組む。

 そして明後日にあの模型店で実際に走らせる。

 明々後日に勝負。

 完璧なスケジュール。

 と言うわけで寝よう。

 まだ8時だが。

***

 予定通り、月曜日の部活が終わったあとにビートマグナムの慣らしを終えて、パーツを組んだ。

 購入したパーツを搭載したビートマグナムは、素の状態よりも頼もしく見えてくる。

 しかしながらボディが寂しい。

 まだシールこそ貼っていないが、このまま真っ白と言うわけにも行かない。

 世界で一台の自分のマシン。

 そうなるとやはり。

「亜貴先輩。ちょっとスプレー貸してください」

「何に使うんだ?」

「ミニ四駆の塗装をしようと思うんで」

「……塗装の経験は?」

 首を横に振るう。

 亜貴が腰をあげる。

「ちょっと貸してみ。俺がやってやる」

 まずボディを中性洗剤で洗浄。

 その後マスキングテープを張る。

 どのようなカラーリングにするかは全て亜貴に丸投げ。

 文句は言えない。

「ちょっと時間かかるけど良いよな?」

「あー、はい」

 それから塗装が完了したのは、1時間後のことだった。

 白いボディに、赤い塗装。

 そしてアクセントとして黒。

「おー」

「つや消しスプレー吹いて……ほれ」

「ありがとうございます! すげーすげー」

 まるで子供のようにはしゃぎまわる真。

 そして火曜日。

 この日は模型店でのテスト走行。

 後で知ったのだが、コースアウトの原因はコーナーに差し掛かったときの衝撃にシャーシが絶えられず湾曲した時に起こるという。

 つまりスライドダンパーよりもFRP強化プレートでの強化のほうがコースアウトしにくくなるというのだ。

 あの時の店員が、スライドダンパーではなくFRP強化プレートを薦めたのはこのためなのか、果たして。

 確かにテスト走行で、真のビートマグナムはコースアウトすることはなかった。

 かなりのスピードだが、コースアウトせずに安定した走りだった。

 装着しているパーツが少ないため、軽いと言うこともあるだろう。

「お、出来たみたいだね。なかなかのスピードじゃないか」

「パーツ選んだの貴方でしょうに。ありがとうございました」

「いやいや、店の売り上げも伸びたことだしねぇ」

 なるほど、そういう考えもあるか。

 4回ほどテスト走行をしたところで、マシンを止める。

 仄かにモーターが熱くなっている。

 そもそもウルトラダッシュモーターという高回転モーターと、超速ギヤーというギア比3.5:1(タイヤ一回転するのに、ギアは3.5回転している)の高回転ギアを組み合わせているのだ。

 その回転数は限界まで引き上げられていると考えても良い。

 おそらく二度のレースでモーターは熱を帯びるだろう。

「ウルトラダッシュならニカド電池辺りを使えばいいと思うけどなぁ。買うかい?」

「いや、いいです」

 ニカド充電電池を使用すれば、ウルトラダッシュモーターは更にパワーを引き出すことが出来るだろう。

 その代償として、尋常ではない熱を帯びることとなる。

「ま、明日勝負なんだろ? 頑張れよ」

***

 そして水曜日の午後1時。

 模型店に真はいた。

 ここまで自転車で来るのは辛かった。

 何しろレーサーズボックスがあるのだから。

 必要最低限のものだけもって来ればと今更後悔。

 それにしても真の勝負を吹っかけたあの少年の姿はない。

「遅いな……」

 と、その時だ。

 店内からあの店員が現れた。

 とたんにコースをばらばらにしていく。 

「何してるんですか?」

「いやレースするからって、コースを変えるのさ。特別だからな?」

 何と言う店員だろうか。

 資材置き場からコースを引っ張り出して組んでいく。

 長いロングストレートの後に波打つように存在している小刻みなコーナー。

 そして60度ほどのバンク。

 かなりテクニカルなコースになっている。

「おー、来てる来てる。よく逃げずに来たなー」

 あの少年が自転車で現れた。

 着くなり、レーサーズボックスからマシンを取り出した。

 ブレイジングマックス。

 そう呼ばれている。

 タイヤは小径ナローワンウェイホイールにショック吸収タイヤ。

 モーターはジェットダッシュにスーパーカウンターギアー。

 フロントは真と同じく大径アルミベアリングに可変ダウンスラスト。

 リアはダブルアルミリアステーに17mmアルミベアリング。

 コーナリングに重点を置いた仕様らしい。

「レースは一回勝負。先に3週したほうが勝ちだ! 良いな!」

「分かった」

 たった三日の付け焼刃かもしれない。

 ただ、やれることはやった。

 真がビートマグナムのスイッチを入れた。

 高速の回転音が響く。

 その音に少年は目を丸くしていた。

(ちょ、おい……なんだよこの回転音は!)

 ウルトラダッシュモーターと超速ギヤーによる恩恵。

 スタートランプが赤く灯り、青く点灯する。

 勢いよくスタートダッシュを決めたのは相手のブレイジングマックスだった。

 やはり経験の差か、真が少し出遅れた。

 ブレイジングマックスが勢いよくバンクを駆け上り、下っていく。

 ビートマグナムもそれを追うが、最初の出遅れは取り戻せない。

 巨大なヘアピンカーブを曲がる。

 が、結末は意外なほどにあっけなく。

 ビートマグナムがコースアウトした。

 やはりウルトラダッシュモーターと超速ギヤーによる加速力だと曲がり切れなかったようだ。

「アーッ……!」

「ぶは、ザマァ!」

 結局真のビートマグナムがコースアウト、相手のブレイジングマックスが三週して勝利を収めた。

***

 レース終了後、相手からの意見を聞いて更なる改良を始めることに。

 少年曰く「直線だったら負けてた」とのこと。

 テクニカルコースにより度重なる遠心力の変化、それにあの加速。

 シャーシが耐えられなかったのだ。

「なかなか速かったからさ、いつかまたやろうぜ!」

「……それも良いな」

 こうして夏休みのある小さなイベントは終了したが。

「あ、名前……聞いてねぇや」


(第四十九話  完)


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