第二十三話 さくら寮の皆とショートコント
Take1
涼子「うーん……」
沙耶「姉さん? 無い知恵を振り絞って何してるの?」
涼子「無い知恵は余計よ。クロスワードパズルをねー」
沙耶「ふーん……」
涼子「ねえ、これなんだっけ? この「数年前に流行った○ー○ー○ーパー」って」
沙耶「パー? 姉さんの事かしら」
涼子「ちょ、おま」
***
Take2
真「東MAX!」
風華「あ、そっちのTake2なんだ。銭金の見すぎよー?」
分からない人は検索をしてみてください。
***
Take 3
和日「むむむー……」
杏里「かっちゃん……? 何してるの」
和日「クロスワードパズルをねー。ちょっと涼子先輩から譲り受けたの」
杏里「……あ、これ」
和日「なに?」
杏里「数年前に流行った○ー○ー○ーパー」って」
和日「これだけ解けてないわねぇ」
杏里「ウーパールーパーじゃないのかな」
和日・涼子「それだ!!」
杏里「どこから出てきたの?」
***
Take 4
亜貴「さて、プラモでも組むか。いいや、パチ組みで」
10分後
亜貴「おっと、トイレトイレ」
部屋を出る。
にゃー。
亜貴「ニコルーーーーーーーーーーーーっ!?」
彼が組んでいたのはHGブリッツだった。
***
Take 5
ひなた「むむむー……」
真「何してるんですか、ひなた先輩。……まさかクロスワードとかいうんじゃないでしょうね」
ひなた「いえ、ピクロスを」
真「ピクロス!?」
ひなた「どうしてもマリオがルイージになってしまうんですよねー」
真「ぱっと見分からないから大丈夫ですよ」
Take 6
風華「ふんふんふ〜ん」
涼子「お? 風華さん、何してるの?」
風華「種、蒔いてるんです」
涼子「へぇ〜、花壇なんてあったけど誰も使わなかったからなー。で、何蒔いたの?」
風華「さあ?」
涼子「え?」
***
Take 7
涼子「じゃあ、何を蒔いたか分からないの?」
風華「ん〜、その辺にあった種っぽいものをポイポイッと……」
涼子「……何が生えてくるのかしら、マンドラゴラ?」
沙耶「ねえ、誰か食卓の上においた私のフリスク知らない?」
風華「Σ(´・ω・`)」
***
Take 8
杏里「………」
レン「…………」
杏里「………………?」
レン「…………!」
杏里「………………!」
レン「…………にゃ」
杏里「今度から安い缶詰じゃなくて高いやつが食べたいって」
風華「それは無理だわー」
真「突っ込むべきか、突っ込まざるべきか」
***
Take 9
和日「あーあ、宿題が終わらないー……」
風華「手伝ってあげるー」
和日「そっか、風華さんって頭良いんだっけ」
20分後
風華「すー……」
和日「ちょ、寝ないでー! 手伝ってー! 終わらないー!」
自業自得ですが、何か?
***
Take 10
涼子「じゃーん!」
ひなた「何ですか、それ」
涼子「宝くじよ宝くじ。あー、楽しみ」
ひなた「当るといいですねぇ」
沙耶「大丈夫よ。姉さん、天文学的に運の無い人だから」
涼子「ちょっと表に出てもらおうかしら、沙耶?」
***
Take 11
亜貴「さっきはブリッツを何者かによって壊されたな……。そんなジンクス、吹き飛ばしてくれる! 今度は何を作ろう」
ひなた「あっきーさん、お電話ですー」
亜貴「ちっ、誰だよ……。はいはーい」
がたがた
亜貴「ったく、宿題何ページかなんて俺が知るかっての……」
がらがら
亜貴「うわ、雪崩てる?!」
***
Take 12
涼子「ねえ、何でこんな微妙な時にショートコントなんてするの?」
沙耶「さあ、知らないわよ」
和日「ネタが無いんじゃないの?」
亜貴「バカだなぁ」
杏里「……ネタが無いの?」
ひなた「残念です」
真「自業自得ってやつだな」
風華「フリスク、フリスクー」
ネタがないんじゃありませんよ?
***
Take 13
ひなた「今日の昼食はカレーなのです」
真「戦争が起きなければいいですけど……」
涼子「LEEの40倍!」
風華「こくまろー!」
亜貴・和日「ボンカレー!」
沙耶「ジャワカレー!」
杏里「ククレー……」
真「で、何にするんですか?」
ひなた「料理人権限を使用してドライカレーにします」
真「…………」
***
Take 14
風華「ふ……ふぇ……」
真「どうしたの?」
風華「くひゃみれひょう……ふえ」
真「……ああ、くしゃみか」
風華「FAX!」
真「えぇ……?」
***
Take 15
風華「ふぇ……ふ、ふえぇ……」
真(またか)
風華「フィクション!」
真「あー、惜しいなぁ。「フィ」じゃなくて「ハ」だったら良かったのに」
***
Take 16
真「なんだかんだで日曜もあっという間に終わったなー……」
今日もさくら寮は平和です。
(第二十三話 完)
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